エアコン購入編
かつて家庭で消費する電力の1/4を占めると言われるエアコンは、省エネを強く求めら、各社が独自の技術開発をした結果、省エネ性能が格段によくなっている家電。いまや、エアコンの占める割合は10%弱とかなり優等生になりました。
基本的な効率はどれも限界まで向上しているともいえる今、その効率を維持するための適切なメンテナンスが求められています。そこで開発されているのが「効率の維持=メンテナンスフリー」で、いまやスタンダートとも言える機能に成長しました。
そして、運転のムダを無くすため、人の居場所や運動量によって、運転を自動コントロールする機能や、省エネを実感する仕組みとして電気代や削減されるCO2を表示したり、スマホで外出先からエアコンの運転状況が分かり遠隔操作ができるなど、各社あの手この手で省エネに取り組んでいます。このように省エネ性と快適性を向上することで、メイン暖房としての普及も進んでいるのが、最近の傾向です。
価格帯は、能力により違うため全てご紹介できませんが、リビング向け(4.0kW)で、10万~35万円前後まで。エアコンの場合は、高額機種ほど電気代がしっかり安くなりますので、本体価格だけで判断せず、使用期間のトータルコストで検討することをおすすめします。
新製品の発売は、意外に思われるかもしれませんが、冬が中心。10月~12月頃に各社の最上位モデルから新製品が登場し、半年後の夏には巷の評判も決まっていきます。ご自身の生活スタイルをしっかり把握して必要機能を絞り込み、住まいのスペースや予算とすりあわせ、ベストなエアコンを選んでください。
カビ対策編
梅雨のカビ増殖を抑えるために大切なこととは?
春が終われば初夏、そのさなかに差し挟まり恵みの雨もたらす梅雨。そんな梅雨ゆえの雨天、そして湿気。湿気るからこそ生え、増えるカビ! 高温多湿な日本の気候、そして昨今の気密性の高い住まいでカビから完全に逃れる術というのは、ハッキリ言ってありません。カビのひとつもない住まいなんて存在し得ないと言っても過言ではないのです。
でも、カビの増殖をできるかぎり抑えることは住まい手の健康という観点からとても大切ですし、そのための方策もあります。今回はそんな要注意ポイントのうち、もっとも大切な3ポイントに絞ってご説明します。
浴室のカビの代名詞「黒カビ」も湿度コントロールで減らすことができます。
カビそのものの種類は数万種にのぼるものの、普通の家庭で見られるカビはそのうち30種程度。さらに大別すれば、お風呂場などで頻繁に見る「黒カビ」、水周り全般にある「赤カビ(酵母)」、カビ臭いニオイの原因「青カビ」の3種類になります。
カビは、私たちの目で見つけられた時点で既にコロニー(集落)化しており、多くの胞子を有して繁殖が激化しています。発見したまま見逃すことは住まい環境をより悪化させることになるため、極力避けなければなりません。
とはいえ、いちいち完全防備での掃除などできない忙しい方に必携なのが「消毒用エタノール」スプレー。カビを見つけたらすかさずこのスプレーを噴霧したボロ布(ウエス、乾いたもの)で拭い、再度カビにスプレーして綺麗なボロ布で拭き取ります。拭いた布はビニール袋などに密封して捨てましょう。
気をつけたいカビ発生場所
カビのエサを放置しない。掃除の頻度をUPさせて!
最近の住まいは密閉されて気密性が高いため、お風呂場に生えるようなカビは今や住まいのいたるところで見られているわけです。特に結露した窓際あたりは要注意です。
梅雨から真夏にかけてはカビにとって最適環境。気温28度前後、湿度80%ともなればどんなに掃除を行き届かせても、カビは生えます。エサは手のひらから出る皮脂、洗剤や建材まで。まったく気が抜けません。
だからこそあからさまな「カビのエサ」を放置することは住まいにとって死活問題なわけです。あからさまなカビのエサとは即ち住まいの汚れ全般のことです。
梅雨~真夏の季節はなるべく平素の掃除の頻度を倍加するよう心がけたいところです。とくにカビの生育を著しく促す「水分」の豊富な箇所に注目する必要があるのです。
気をつけたいカビ発生場所
カビの快適環境を作らない。温湿度計必携、複数セットを!
カビは気管支喘息や蕁麻疹の原因にもなっています。もしもと思われる方は受診を!
「蒸す」とか「ジメジメする」と私たちが体感するときの湿度は概ね70%を越えていますが、そう感じたときに実際に湿度計が何%を指しているのか、まめに確認する習慣を持つことが梅雨どきのカビ予防をより強化します。
カビと湿度(水分)の関係は不可分です。湿度が70%を切って65~60%まで落ちるだけでもカビの繁殖は抑制されます。
梅雨とは言っても晴れ間の屋外の湿度はぐっと下がりますので、折を見ての自然換気。そしてエアコンのドライ機能や冷房によっても室内の湿度は容易に下げられます。住まい内のいろいろな箇所に温湿度計を設置して湿度をまめにチェックし、なるべく60%前後に維持することが、カビにとっての快適環境を維持しないことになるのです。
梅雨~真夏の季節はなるべく平素の掃除の頻度を倍加するよう心がけたいところです。とくにカビの生育を著しく促す「水分」の豊富な箇所に注目する必要があるのです。
気をつけたいカビ発生場所
掃除機掛け編
掃除機はほとんどどこのご家庭にもあるお馴染みの家電だと思いますが、意外に間違った使われ方をしている方も……?
掃除機のかけ方と注意点などをご紹介します。
掃除をかける前
掃除機をかける前には必ずお部屋の片付けをしましょう。掃除をしながら片付けたのでは電気代の無駄です。
また「掃除機はスイッチを入れる時が一番電気を食う」なんて噂がありますが、気にするほど大きな電力がかかるものではありません。もし掃除中にどうしても片付けをしたい場合には、スイッチは切ってから片付けましょう。
掃除をかける時
掃除機をかける時には、力を入れてやったほうがなんとなくよくゴミを取るような気がしますよね。ですが、力の入れ具合と吸引力は無関係。そしてノズルを動かすスピードも、早すぎるとゴミがうまく取れません。
掃除機のノズルは力を入れずに持ち、ゆっくりとかけます。背筋をのばすようにして掃除機をかけると、自然と力も入らずに、ゆっくりとノズルを動かすことができます。
場所に応じた掃除機のかけ方
カーペットはダニやほこりが発生しやすいので、念入りに掃除したい場所です。
ダ二やほこりをしっかりと吸い取るには、たたみ一畳分の広さに付き、1分くらい掃除機をかけるのが目安になります。まず縦の方向にノズルを動かして掃除した後、向きを変えて横方向にも掃除機をかけると、よりきれいに吸い取ることができます。
畳は目に沿って掃除機をかけましょう。ゴミも取れやすく、畳の目も傷付きにくくなります。
掃除機に強弱のスイッチがある場合は、畳やフローリングは「弱」カーペットなどは「強」というように、場所によって使い分けをします。畳やフローリングのような場所は、スイッチを強にしたところで吸引力に大差がありませんので、電気代節約のため「弱」でかけるのがおすすめです。
窓掃除編
閉め切りのカーテンの向こうにある窓がどんなに汚れていても気にならない。でも、カーテンを開けてみてビックリしてしまいがちなのが、住まいの壁面でも大きな面積を占める窓の汚れなんです。今回はこの窓の基本的なお掃除方法をレクチャーします。
窓汚れの原因を知りましょう
住まいの窓の外側(屋外側)を汚すのは、風と一緒に飛んで来た泥砂、クルマの排気ガスによるばい煙、花粉、黄砂、換気扇からもれ出た油煙など。
窓の内側(屋内側)につくのは、サッシの隙間などから入ってきて静電気を帯びた微細な泥砂、キッチンから漂ってくる油煙、私たち自身の手垢(皮脂)、タバコを吸う家庭ではヤニなどになります。
その他、多少変わったところで子どもによるクレヨンの落書きやイタズラによる糊・ハナミズなどの塗布もあり得ます。かく多用な汚れが窓には付着していると心得ておきましょう。
優先順位を考えてお掃除しましょう
優先順位としては「人目に触れやすい部屋(場所)」の窓を一番に考えましょう。もしも玄関周りに窓がある場合は、そこからまず手がけるべきです。さらに一戸建てで来客が門から歩いてくるアプローチ部分に張り出している出窓などがある場合は、そちらを第一に。
天候を味方につけてお掃除しましょう。
窓掃除にうってつけなのは、雨の日、曇り、雨上がりです。なぜ? それは、晴れの日には湿度が低くなりがちですが、こういう日に水を使った掃除を行なっても端からドンドン乾いていってしまい、仕上がりが汚くなりがちなのです。加えて夕方~夜も窓掃除に適した時間帯として憶えておくと良いでしょう。
窓掃除で用意するもの
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不要品処分術編
ゴミ捨てはルールを守って、正しく。一人暮らしをする上で絶対に守りたいことのひとつです。でも、日常出てくる燃えるゴミや不燃ゴミの分別や捨て方はわかっていても、時に「これはどうやって捨てたらいいの?」と困ってしまうものが出てくることがあります。
そこで今回は捨てるのに困るものをピックアップ。詳しい捨て方やリサイクルの方法を紹介します。
ゴミ捨ての基本ルール
ゴミ捨てのルールは、お住まいの地域によって異なります。まずは自治体のホームページやパンフレットを確認しましょう。また、住宅ごとに独自のルールがある場合もあります。管理会社や大家さんに確認してください。この記事では分別や処分の基本的な方法を紹介してきますが、地域や住宅のルールを優先するようにしてください。
瓶・缶・ペットボトルの捨て方
瓶についているキャップやラベルも、できるだけ分別して捨てましょう。
■ キャップやラベル類を外す
瓶や缶、ペットボトルについているキャップやラベルなどは外したり、はがしたりしてから捨てます。
取り方などが記載されていることも多いので、確認しましょう。どうしても外せない場合はつけたまま捨てることができます。
■ 中身をよく洗う
中の汚れがは水ですすぎ、「瓶」「缶」「ペットボトル」などに分別して捨てます。油や塗料、マニュキアなど洗っても落ちないものはリサイクルできないため、「不燃ゴミ」で捨てます。
刃物・割れ物の捨て方
刃物は作業する人に危険が及ばないよう処理してから捨てましょう。
■ 刃先をくるむ
カッターやナイフ、包丁などの刃物、ガラスや陶器などの割れ物を捨てるときは、新聞紙や布などでくるみ、ガムテープなどで取れないように覆います。
■ 「危険」「刃物」「割れ物」と記載
作業員が怪我をしないように「危険」「刃物」「割れ物」などと目につくように書き、「不燃ゴミ」として捨てます。
電池の捨て方
電池はリサイクルされます。できるだけゴミではない形で回収してもらいましょう。
■ 乾電池は自治体で回収
分別方法は自治体によって異なります。『マクセル・DENCHI NAVI』で自治体ごとの処理方法を検索できます。
■ ボタン電池・小型充電式電池は電気店で回収
ボタン電池・小型充電式電池は電気店等で回収を行っています。『ボタン電池回収協力店の検索』『小型充電式電池リサイクル店の検索』で近くの店舗を検索することができます。
スプレー缶の捨て方
スプレー缶の中身を出すときは、火気のないところで行いましょう。
■ 中身を出し切る
爆発等を引き起こし危険なので、スプレー缶の中身は必ず出し切って捨てます。風通しのよい屋外(火気のない場所)で行いましょう。においが気になるときは、ビニール袋の中に新聞紙などを入れて吹き付けるといいです。
■ 「危険」「スプレー缶」と記載
作業員が怪我をしないように「危険」「スプレー缶」などと目につくように書き、「不燃ゴミ」として捨てます。
■ 穴開けは危険なので注意!
ごく一部の地域ではスプレー缶に穴を開け、ガスを抜ききってから捨てるよう求められる場合があります。ただし、スプレー缶の穴開けによる事故が多発しているため、作業は十分に注意が必要です。
不安なときは購入したメーカーに問い合わせてみましょう。
ライター・チャッカマンの捨て方
ライターやチャッカマンは火がつかないように注意しながら、ガスを出し切ります。
■ ガスを使い切る
火器のない屋外で、ガスを使い切ってから捨てます。着火レバーを火のついていない状態で、テープで固定します。半日以上置き、火が着かないことを確認してから、「不燃ゴミ」で捨てます。
お部屋探し編
チェックポイント詳細解説【室内】
内覧する際の参考にしてください。
部屋の広さ
間取り図に表記されている面積は、キッチンや柱を含んでいる場合もあるので、想定していた通りの広さがあるか、きちんと体感しておくことが大切です。
部屋の広さをチェックする際に、メジャーを使って、どれくらいの大きさの家具家電を設置できるか、あとで振り返られるようにしましょう。
汚れ・傷
壁、床、天井など、内装の汚れや傷をチェックし、気になる部分に関しては入居前に修理してもらえるか確認します。また、退去時のトラブルを防ぐため、日付入りで写真に収めておくと安心です。
カビ・結露
日差しが入らない北向きの部屋は、結露やカビが発生しやすいのですが、鉄筋コンクリ ート造の建物も結露やカビが発生しやすいです。クローゼットや部屋の四隅、窓の周囲などは重点的に確認しましょう。
窓
開閉して建て付けを確認したり、カーテンの取り付けを考慮してサイズと数を確認しておきます。
目の前に大きな建物があると、南向きでも日当たりが悪かったり、プライバシーを確保できないこともあるので、日当たりの確認も大事です。
ドア
玄関ドアや室内ドア、収納扉などの動作に問題がないか確認し、ドアに関しては、引越し当日に困らないように寸法を測っておきましょう。
収納スペース
クローゼットや押入れをはじめ、シューズボックス、キッチン周り、洗面台などの収納スペースを採寸しておくと、引越し前に収納ボックスなどを購入することができます。
水回り
キッチンであればコンロの形状や冷蔵庫置き場、洗面室であれば洗濯機置き場を確認し、浴槽とトイレに関しては、実際に座ってみてサイズ感や問題点を確認しましょう。水道が使える場合は、水圧チェックも忘れずに行いましょう。
設備
生活に必要な設備の有無を確認し、可能であれば動作チェックも行うようにしてください。ブレーカーに関しては、一人暮らしで、電化製品を余り使わない方だと20アンペア、多く使う方であれば30アンペアが目安です。
コンセント・端子
入居した時に、家具や家電をどのように配置するか、具体的にイメージしながら、コンセントや端子の位置と数を確認しておきましょう。
電波状況
鉄筋コンクリート造のマンションや、高層の建物に囲まれている物件は、携帯電話の電波が届きにくいので、全ての部屋で受信状況を確認してください。
騒音
電車や車、工場の操業音など、外の音がどのくらい聞こえるか、窓を開閉してチェックします。両隣や上階が空き部屋の時は、携帯電話を鳴らしたり、足音を聞いたりして生活音も確認したいところです。
匂い
前の入居者が喫煙者の場合は、タバコの匂いが残っているかもしれません。
時折、下水の匂いがするお部屋もあります。ただ、原因は物件の欠陥ではなく、下水道管の悪臭や害虫の侵入を防ぐ排水口の排水トラップの水が蒸発して、匂いが漏れている場合がほとんどなので、心配する必要はありません。
チェックポイント詳細解説【建物】
セキュリティ
防犯カメラやオートロックの有無と、玄関ドアが二重ロックか確認します。
セキュリティが高い物件では、エレベーターに防犯カメラが設置され、鍵のタイプがディンプルキーの場合が多いので、女性の一人暮らしでは特に気にしましょう。
ゴミ置き場
ゴミ置き場の位置を確認すると共に、管理が行き届いているか、ルールが守られているかをチェックすることで、マンションや近隣にどんな人が住んでいるのかを想定しておきましょう。
郵便ボックス
カギの有無をチェックするほか、どれくらい空き室があるか確認します。
住人が少なければ静かな物件と言えますが、人気がないとも判断できるので「何か問題を抱えているのでは?」と疑ってみた方が良いでしょう。
駐輪・駐車場
自転車や車を置くスペースと屋根の有無を確認します。人目に付かない奥まった場所にあると、盗まれる可能性もあるので注意が必要です。
チェックポイント詳細解説【周辺環境】
交通アクセス
物件資料に記載されている分数は、1分=80mで換算していることが多いので、駅までどれくらい時間を要するか、実際に歩いて確認する必要があります。
駅では、通勤時間帯の本数や終電時間のほか、駐輪場の有無や料金などもチェックします。
治安
内見は日中に行うことがほとんどですが、近隣の安全をきちんと把握したいときは、日が沈んだ後にもう一度訪れて、人通りや街灯の有無、交通量などを確認してください。
近隣施設
コンビニやスーパーをはじめ、銀行、郵便局、病院、交番、ドラッグストア、100円ショップ、クリーニング店など、生活に不便がないか確認しましょう。
内覧時に必要なもの
内見をしっかり行う為には、どのような準備が必要なのか解説します。内見時に持っていくべきものはメジャー、カメラ、方位磁石、ビー玉です。
メジャー
引越しをする際に、荷物は入り口から運ぶ場合がほとんどです。入口の大きさを計らないと、引越し当日に『荷物が入らない!』などのトラブルになってしまいます。
冷蔵庫が出っ張らずに置ける奥行きがあるか、カーテンレールの長さ、収納の奥行など、不動産屋での情報とお部屋の情報が同じであるかを確認するために必要です。
カメラ・スマートフォン
お部屋の情報を映像として情報に残す為です。不動産屋では確認できなかった情報があった場合も、写真1枚で確認できるので持っていきましょう。
方位磁石・ビー玉
方位磁石で方角を見たり、ビー玉を床に置いてお部屋が傾いてないかをチェックしたり、徹底して情報を集めたい方には必要です。